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「動画」はECのマーケティングをどのように変えていくのか - 分散型動画 vs 生放送動画

記事チラ見せ

●はじめに

ソーシャルメディアの浸透が進む中、昨年頃からタイムラインに短い動画が一気に増えてきていることに気が付いている方も多いのではないだろうか。

今、マーケティング業界ではこのような短編動画を用いた動画マーケティングやインフルエンサーを活用した動画インフルエンサーマーケティングが夜明け間近となっている。

今回は、動画マーケティングの大きなトレンドとなっている分散型動画と生放送動画を軸に、EC業界への影響を考えていく。


●分散型動画メディア

かつては母体となる自社メディアでコンテンツを配信し、その更新情報を自社のFacebookやTwitterアカウントに投稿するというマーケティング方法が一般的であったが、ここ2、3年の間でその在り方が大きく変わってきている。最近は、自社メディアを持たずにSNS上に直接コンテンツを配信する「分散型メディア」が主流になってきつつあるのだ。

従来のように自社メディア内で行うコンテンツ制作に比べ、分散型メディアは手間がかかる。しかしその労力を惜しまずに、それぞれのプラットフォームのフォーマットに合わせてコンテンツを発信した方が、結果的に効率良く顧客から支持を得ることができるのだ。ユーザー視点になって考えてみて欲しい。SNS上に流れてくる投稿を目にした時、1つのプラットフォーム上で完結する記事の方が読む気になり、つい「いいね」や「お気に入り」ボタンを押したくなるのではないだろうか。分散型メディアは消費者のそうした傾向を汲み取り、意図的にバズコンテンツの配信を行うことでファン数を拡大し、情報発信者としてのパワーを増大している。

分散型メディアの主流は動画で、”ユーザーをわざわざ自店へ集客するのではなく、ユーザーが多く集まるところへ自分が出向く”という発想が基本だ。また最近では、一歩進んだところで分散型メディアの中で買い物体験まで可能にする「分散型コマース」に取り組む企業も出始めている。世界的なオンライン決済企業であるPaypalも分散型コマースには意欲的で、すでにサービスを提供している。

記事でご紹介していること

  • はじめに
  • 分散型動画メディア
  • 生放送動画
  • 分散型動画 vs 生放送動画
本記事は、エンパワーショップ株式会社が運営する
『eccLab(eコマースコンバージョンラボ)』から提供されております。