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生体認証決済サービスはどこまで浸透が進むのか
- ECでの生体認証の活用本格化の足音

記事チラ見せ

●はじめに

インターネット上に数多くのサービスやサイトが存在する今、それらのサービスへログインするためのIDとパスワードの管理は非常に手間となってきている。またクレジットカード番号を入力することの抵抗感も依然として存在する。そこで注目されているのが、生体認証を用いた本人確認・決済サービスだ。今回は、次々に開発される生体認証を利用した決済サービスについて見ていき、オンラインでの生体認証の組み込みの可能性について考えていく。

●今のオンラインでの認証事情

オンライン上でのサービスやサイトの乱立に伴い、ユーザーの多くが複数のサービスやサイトで異なるパスワードを設定せず、いつでも思い出せる数種類のパスワードを使いまわしているようだ。2014年8月に公開されたIPA(情報処理推進機構)による調査によると、金銭に関わるサイトであっても25.4%ものユーザーがパスワードを使いまわしているという実態が明らかになっている。

そのため1つのサイトやサービスからパスワードが流出すると、他のサービスでも不正ログインが起こる可能性がある。そのため、他の様々なサイトでも不正利用などが起こりえる。そのような問題もあるため、従来のIDとパスワードによる認証方式の安全性は一部で課題がある。またクレジットカードのオンライン上での認証はカード番号と有効期限を入力するだけの非常にシンプルなもの。最近ではそれに加えて3Dセキュアという方法の導入も進むが、その手間から浸透が思うように進んでいない。そのためセキュリティを高めつつも、手間がかからないオンライン認証手段が求められているのだ。

記事でご紹介していること

  • はじめに
  • 今のオンラインでの認証事情
  • 指紋認証
  • 静脈認証
  • 顔認証
  • 音声認証
  • 虹彩認証
  • ECでの生体認証の活用本格化の足音
本記事は、エンパワーショップ株式会社が運営する
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